鼠径ヘルニア(脱腸)手術


術後の注意点
1.手術後の痛みについて
手術後、しばらくは立ったり座ったりする時など、お腹に力が入る時に痛みが強くなります。この場合、痛みが落ち着くまでは痛み止めを内服して下さい。必ず日ごとに痛みは軽くなっていきますからご安心下さい。

2.手術後の出血について
時に皮膚の下で出血するため、青あざのようなものが下腹部や陰嚢に広がることがありますが、自然に吸収され、消失しますので心配しないで下さい。

3.手術後の傷の変化について
傷は接着剤で閉鎖されており、抜糸は不要です。傷は棒が入ったようなしこりが残ります。手術後の一時的な腫れで、1~2ヶ月前後で消失します。またシート を入れた部分は、程なく周囲の組織がこれに強固な癒着を起こし、弱い部分がしっかりと補強されます。体の中に異物が残るため、慣れるまで違和感はあります が安全性は十分確認されていますのでご安心下さい。

4.手術後の再発について
元来、弱い部分を補強する為わずかな確率ですが再発することがあります。この場合、再手術で修復しなおす必要があります。

5.手術後の生活
1 排便について
便秘は最も傷に悪影響を及ぼします。御自分で排便コントロールをし、水分をたくさん摂るなど、便秘にならないよう心がけて下さい。

2 食事・アルコール・たばこについて
手術後は食事制限はなさらず、しっかり食べてきちんとした排便習慣をつけるようにして下さい。アルコール、たばこは1週間位控えた方が良いでしょう。

3 入浴について
傷は接着剤で閉鎖されているので手術の翌日からシャワーが可能です。1週間もすれば腫れもおさまりますので、おふろにつかっても構いません。但し、傷が赤くなっていたり、膿がでたりしている場合は早目に受診して下さい。

4 仕事・家事への復帰
手術後、1週間もすれば通勤、事務系の仕事、自動車の運転、散歩、家事などの日常生活は平常と同じで構いません。ただし、下腹部に力が入るような動作(肉体労働、激しいスポーツなど)は2ヶ月くらい無理をしない方が良いでしょう。

短期入院で退院したからといって、治療が終了したのではありません。完全に通常の生活に戻るまでには、2~3週間はかかります。
帰宅後、何かありましたらいつでも御相談下さい。



文字の大きさ